ibotのテレパシー機能を使って、シグナルをやりとりして、会話のタイミングをとり、また、動作を行う。これの実証実験として、シェークスピアのロミオとジュリエットの有名な場面、第二幕、第一場、「キャピューレット家の庭園」の場面を演じさせてみた。
動きは、まだ、十分な演出を行っていないので、ある意味、適当だが、もっと凝らした演出は可能である。最後に、奥から乳母が呼ぶ声を、ピッチを上げた声でしゃべらしたら、裏声になっている、ちょっと笑う。最後の最後で、「充電不足」のメッセージが出てしまった。普通に充電していれば問題なかったのだが、つい怠った。
こうしたロボット演劇は、すでに、「夕鶴」でもやっていたのだが、そちらは著作権問題がややこしそうだったので、公開はやめた。こちらは、青空文庫の坪内逍遙の訳を、私が現代語に改めたもの。著作権問題はないので、公開している。
もっともっと、ロボットによる対話という技術、コミュニケーションという技術を高めて、ロボットにできることの限界を探っていきたい。それをとおして、「人間のコミュニケーション」への理解を深めたいと思う。