ロボットのAI処理のサーバーをJAVAで作っているので、Pythonでやってきた、Google Clouf APIのストリーミング言語処理をJavaで動かす必要があった。まえから、Javaバージョンを試してみたかったのだが、解説を読んでもすぐにわからないところがあったので、pythonに流れた。ちょっと本気でやってみた。
一見わかりにくいと思ったのは、逆にpythonよりも動かすのは簡単だったからだ。記録のために書いておこう。何しろ老人だから、記録しないとすぐに忘れる。このサイトは、私の忘却防止のためにおいているようなものだから。
基本的に、
https://github.com/GoogleCloudPlatform/java-docs-samples/tree/master/speech/grpc
に記載されていることを実行するだけなのだが、Pythonより、そっけなく書かれている。
(1)google cloud platformの認証関係の手続きは、pythonのところで書いたことをやっておけば、全部スキップできるので、あえてここでは書く必要がないと思う。一つだけ書いておくと(自分のために)、もし、認証に失敗したら、環境変数に認証データファイルを定義し直す必要があるのかもしれない。環境変数が何気に消えているときがあるので。たとえば、次のように。
export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS=/Users/path/to/プロジェクト名のついた認証ファイル.json
認証ファイルはGoogle Cloud Platformの認証手続きを行えばもらえる。
(2)Mavenをインストールする。これは、そのサイトにアクセスして言われた通りにやれば良いと思う。
(3)ビルドだが、githubに慣れていない、と言うかほとんど知らないので、上記のアドレスを指定して、gitを実行してもうまくいかなかった。よくわかっている方がいたら、教えて欲しいが、自分でも、もう少し勉強したいと思う。ただ、パスを遡って、もう少し上で、gitを実行したらうまくいった。まず、
git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/java-docs-samples/
を実行する。すると、そこにjava-docs-samples/のフォルダができて、その下にspeech関係のサブフォルダ以下も作成されているはずだ。
(4)java-docs-samples/speech/grpcに降りて、そこにpom.xmlがあることを一応確認しよう。そして、解説によれば、mvn projectでも良いと書いてあったが、そっちではうまくいかなかったので、もう一つの、
$ mvn compile $ mvn assembly:single
の二つのコマンドを順に実行する。
(5)次のコマンドで実行させる。
bin/speech-sample-streaming.sh --host=speech.googleapis.com --port=443 --sampling=16000
ただこれだと、マイクに向かって喋っても、ローマ字か英語で帰ってくるだけである。Ctl_Cで中止する。
(5)srcのフォルダを一番下まで辿っていくと、
StreamingRecognizeClient.java
というソースがあるので、それをエディタで開いて、197行目からの、
RecognitionConfig.newBuilder()
.setEncoding(AudioEncoding.LINEAR16)
.setSampleRate(samplingRate)
.setLanguageCode("ja-JP") // ←※
.build();
上に”←※”で指示した一行を加える。これは、
https://cloud.google.com/speech/reference/rest/v1beta1/RecognitionConfig
に開設されているRecognitionConfigのオプションだ。
(6)以下のコマンドでビルドする。
$ mvn clean
$ mvn clean $ mvn compile $ mvn assembly:single
(7)再度実行する。
bin/speech-sample-streaming.sh --host=speech.googleapis.com --port=443 --sampling=16000
マイクに向かって喋ると、日本語のテキストになってコンソールに表示されるはずです。表示のされ方は、pythonの場合とほぼ同じ、中間状況が表示される。